『怖くて眠れなくなる天文学』縣 秀彦

はじめに

今回は縣 秀彦さん著の「怖くて眠れなくなる天文学」を読ませていただきました。
本書では天文学の怖いお話についてわかりやすく解説されております。
ちなみに本書は「面白くて眠れなくなる」シリーズの一部となっており、天文学以外にもシリーズがあるようです。

怖くて眠れなくなる天文学 – 縣 秀彦 著
販売日:2020/3/20
出版:PHP研究所
ページ数:208ページ

本書はこんな人におすすめ

・天文学好きな方
・天文学にてついてざっくり知りたい方
・宇宙のことを考えると眠れなくなる方

著者の縣秀彦さんについて

1961年長野県生まれ。国際天文学連合(IAU)・国際普及室(OAO)室長、大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台・准教授。総合研究大学院大学・准教授、宙ツーリズム推進協議会・代表、信濃大町観光大使、日本文藝協会会員ほか。東京学芸大学大学院修了(教育学博士)。東京大学教育学部附属中・高等学校教諭等を経て、現職

内容について

目次

本の内容としては下記の通りとなっています。

はじめに

Part Ⅰ 身の回りにある宇宙からの恐怖 ―危険な太陽系-

Part Ⅱ 宇宙は危険に満ちている ―恒星や銀河の世界からの恐怖-

Part Ⅲ 明るくない宇宙の未来 ―宇宙論の不気味な世界-

おわりに

本書は三部構成となっており、宇宙に関する怖い知識がいくつか掲載されています。
天文学と言われると少々難しいイメージがありますが、本書では簡単に面白く書かれており、図や表もあるのであまり天文学についての知識がなくても楽しく読める内容となっています。

僕は全てを読み終えるのに3時間程かかりました。

本書の中で面白かったはなしをちょっとだけ紹介します。

スーパーフレアが焼き尽くす未来

太陽の表面ではフレアが発生します。フレアが発生すると向きによってはその強力なエネルギーが地球に降り注ぎます。
フレアの発生により電磁波が発生し8分程で地球に届きます。この電磁波が場合によっては通信障害の原因にもなったりするようです(デリンジャー現象)
フレアだけでも地球に被害が発生することもありますが、さらに恐ろしいのがスーパーフレアの発生だそうです。
エネルギーで言いますと通常のフレアの10倍以上のパワーを持っているそうです。

今日ではスーパーフレアは観測されいませんが最近の研究によりますと数千年に一回程度スーパーフレアが発生する可能性があるそうです。

近年は色々なものがIT化されているので、もしスーパフレアが発生したら電子機器などは壊れてしまい、かなりの被害が予想されます。

また放射線も出ているため、幸い地上にいる場合は問題ないかもしれないですが、運悪く飛行機に乗って宇宙に近い位置にいると放射線被曝も起こり得ます。
巨大隕石衝突よりもスーパーフレアによって死ぬ確率の方が高いと警告する科学者もいるようです。

ブラックホールに近づいたら

ブラックホールと言われると黒い穴?と思われがちですが実際には重力が強すぎて光さえも飲み込んでしまう天体のことを指します。
ブラックホールには2種類あるようで、1つは太陽よりも30倍重たい星が超新星爆発後になる通常のブラックホールで、もう一つは銀河の中心に超巨大質量のブラックホールが見つかっています。近年テレビでも話題になったブラックホールの影に撮影に成功したものこの超巨大質量のブラックホールです。

では、そんなブラックホールにもし近づいたらどうなるのでしょうか?
近づくだけで強力な潮汐力ちょうせきりょくを受けることになります。
潮が満ちるのと同じで、強い引力で引き伸ばす効果があり、私たちの体は長く長く引き延ばされ、素粒子レベルまで分解され吸い込まれていくようです。
ただ、ブラックホールに近づくとその強い重力のおかげで時間の進み方が遅くなっていき、特異点に達すると時間の概念さえなくなるそうです。

ブレイクスルー・スターショット計画

人類は1977年にボイジャー1号と2号を打ち上げました。最も地球から離れているボイジャー1号は200億キロメートル程度離れています。
ちなみに1光年は9兆5千億キロメートルです。40年以上かけてやっと200億キロメートル進んだ程度なので、1光年がどれだけ途方もない距離か想像がつきますね。

話を戻しますが、ブレイクスルー・スターショット計画とは地球に似た惑星プロキシマbという星に超小型探査機を送ろうという計画です。
ちなみに地球からプロキシマbまでの距離は4.2光年でもしボイジャー1号が寄り道せずにプロキシマbにまっすぐ向かった場合、8万年かかる計算です。(もうみんな死んじゃってるよ・・・)
このブレイクスルー・スターショット計画は切手サイズの小さなチップにカメラやコンピュータ、自律制御装置をナノテクノロジーの技術を駆使して詰め込んで、20年かけてプロキシマbに送り込むといったものです。しかし数万年かかる距離をどうやって20年でたどり着くかというと地上から強力な光ビーム(放射圧)によって切手大の超小型宇宙船を光の速さの20パーセントまで加速が可能だそうです。

順当に行けば私たちが生きているうちに地球と似た環境の別の惑星の写真をみることができるかもしれないですね!

さいごに

宇宙について考えると眠れなくなってしまうことがありますね!
本書ではそんな怖い宇宙のはなしをわかりやすく説明しているので、宇宙について知りたいなと思ったら本書を読んでみるのが良いかなと思います!

最後に宇宙の大きさを体感できる映像を載せます。

最後まで目を通して頂きありがとうございました!

怖くて眠れなくなる天文学 – 縣 秀彦 著
販売日:2020/3/20
出版:PHP研究所
ページ数:208ページ