『家が呼ぶ – 物件ホラー傑作選 – 』朝宮運河

はじめに

今回は朝宮運河さん編者の「家が呼ぶ -傑作ホラー傑作選-」を読ませていただきました。

本書は家にまつわる怪談話を集めた作品となっており編者である朝宮さんが選んだ傑作の物件ホラーを集めたものになっています。


家が呼ぶ 物件ホラー傑作選 – 朝宮 運河 編集
販売日:2020/6/11
出版:筑摩書房
ページ数:336ページ

本書はこんな人におすすめ

・ホラーが大好きな方
・物件にまつわる怖い話が好きな方
・涼しい気分になりたい方

著者の朝宮 運河さんについて

1977年、北海道函館市出身。怪奇幻想ライター。同志社大学文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程前期修了(日本文学)。ホラー、怪談、幻想小説のジャンルを中心に「ダ・ヴィンチ」「怪と幽」をはじめ多数の媒体にて書評・ブックガイド等を執筆。各種文芸作品の文庫解説も多数手掛ける

内容について

目次

本の内容としては下記の通りとなっています。

若竹七海「影」
三津田信三「ルームシェアの怪」
小池壮彦「住んではいけない!」
中島らも「はなびえ」
高橋克彦「幽霊屋敷」
小松左京「くだんのはは」
平山夢明「倅解体」
皆川博子「U Bu Me」
日影丈吉「ひこばえ」
小池真理子「夜顔」
京極夏彦「鬼棲」
編者解説

全部で11個の家にまつわる怖い話があります。それぞれ時代背景がことなり、怖い話、不思議な話、実際にテレビにも取り上げられた怖い話などがあり、ホラー集ではありますが楽しく読ませて頂きました。短編集なので好きな話から読むこともできます!

僕は順番に読み進めましたが、読み終えるのに3時間程かかりました。

個人的に良かったお話を下記で紹介させていただきます。

ルームシェアの怪

近年のライフスタイルで起こり得るホラーと行った感じです。
僕も過去に友人とルームシェアをしていた時期もあり没入しやすく、個人的に一番怖かった話でした・・・

友人の結婚を境に入れ替わりで2階建のシェアハウスに入居した女性は隣人の物音に悩まされます。
キッチンで料理を作っているときに丁度上に隣人の部屋があり、部屋の中を歩き回っているかのような音、既に帰宅していたのかなと思い、食事に誘ってみるも無反応、そんな日々が続くなか他の隣人に相談するもあまり手応えは無し。
隣人の物音もだんだんとエスカレートする一方・・・

そんな見えない隣人に対する恐怖を書いた内容となっています。
普通に怖い!

住んではいけない!

本作では唯一のノンフィクション作品です。

岐阜県のとある町営住宅で起こったポルターガイストの話となりますが、当時(2000年頃)とても話題となり、心霊番組で取り上げるのは勿論のこと、新聞にも実際に取り上げられると行った有名な騒動です。

僕も当時(まだ子供の頃ですが)この心霊現象を取り上げた番組を見た記憶が曖昧ながらもあります。

最近は心霊番組が少なくなってきているので、少々寂しくもありますが・・・

夜顔

ホラーというよりは不思議なお話といった内容です。

病弱体質の女性は健康になるためにとある地域で一人暮らしをすることになります。大家さんの助言もあり毎日散歩をしてみることにしたところ、ある一軒家に目が止まりす。そこに住んでいる夫婦と子供の3人家族ととても仲良くなり、食事をする仲までになった女性は、いつの間にか元気になっていました。そんな家族と夜に咲く花”夜顔”を一緒に見ようという約束をし、家族の住む庭に種を植え、もう直ぐ咲く時期に差し掛かった時に実家の母親から連絡が届きます。

このお話を読み終えたあとの感想としては、「怖いというよりかは不思議で切ないな」という気持ちを抱きました。
結末については、是非自分の目で読んでいただけると幸いです。

さいごに

上記で挙げたお話以外も勿論秀逸なお話なので、是非読んでいただけると良いかなと思います。

ただ、怖いお話を見た後は若干トイレに行くのが怖くなるので、怖いのが苦手な人は読む時間帯に注意した方がいいかもしれないですね!

最後まで目を通して頂きありがとうございました!


家が呼ぶ 物件ホラー傑作選 – 朝宮 運河 編集
販売日:2020/6/11
出版:筑摩書房
ページ数:336ページ