『山怪 山人が語る不思議な話』田中康弘

はじめに

今回は田中康弘さん著の「山怪 山人が語る不思議な話」を読ませていただきました。
この本は、山に関する不思議な話を集めたものとなっています。

山怪 山人が語る不思議な話 – 田中康弘 著
販売日:2019/7/6
出版:山と渓谷社
ページ数:306ページ

本書はこんな人におすすめ

・山に関する話が好き
・不思議な話が好き

著者の田中康弘さんについて

1959年、長崎県佐世保生まれ。
礼文島から西表島までの日本全国を放浪取材するフリーランスカメラマン。
農林水産業の現場、とくにまたぎ等の狩猟に関する取材多数。
著書に『マタギ 矛盾なき労働と食文化』『女猟師』『マタギとは山の恵みをいただく者なり』『日本人はどんな肉を喰ってきたのは?』(いずれも枻出版社刊)がある。

内容について

目次

本の内容としては下記の通りとなっています。

はじめに

Ⅰ 阿仁マタギの山

Ⅱ 異界への扉

Ⅲ タマシイとの邂逅

おわりに

山怪後日談

著者の田中康弘さん自身が25年以上に渡り山関係や狩猟関係の現場を歩き、
その中で山での不思議な出来事などを聞くことがあり、
その話は民話や昔話とは異なり、宗教的、道徳的な戒めいましも含んでおらず、特にオチと言ったものもありません。
例えば、「この前、山で太鼓の音を聞いたが、あれは多分狸だろう」程度のお話を良く聞いたとのこと。
そのような語りに著者はとても魅力を感じ、地元の方から色々聞いたようです。

しかし、このような”語り”は世間には広がらず、いつしか消えてしまいます。
そういった魅力的な”語り”を残すためにも著者は本書を書いたようです。

山に関する不思議な話がたくさん記載されており、僕は全てを読み終えるのに3時間程かかりました。

狐火

本書では特に狐火に関する語りが多く掲載されていました。

火の気のないところに、提灯または松明のような怪火が一列になって現れ、ついたり消えたり、一度消えた火が別の場所に現れたりするもので、正体を突き止めに行っても必ず途中で消えてしまうという。また、現れる時期は春から秋にかけてで、特に蒸し暑い夏、どんよりとして天気の変わり目に現れやすいという
引用:Wikipedia「狐火」

阿仁町あにまち(現 秋田県北秋田市)はマタギ発祥の地として知られ、本書では狐火に関する話が紹介されていました。
山には狐が住んでおり、その狐の尻尾が何故か光るようです。そのような光が山の上を登っていく様子を地元の方は何人も見ており、その光は狐のせいだと言われています。それがいわゆる狐火と言われているようです。
ただ、狐は光だけを見せるだけではなく、人を化かすようで、本書では様々な狐に化かされる話を読むことができました。

さいごに

本書では山に関する不思議な話が沢山掲載されており、様々な語りを読むことができます。

本書はシリーズ化されており、現在(2020年8月)は第三弾まで出ています。
もし、山人の語る不思議な話にご興味がありましたら、一読してみるのをおすすめします。

最後まで目を通して頂きありがとうございました!

山怪 山人が語る不思議な話 – 田中康弘 著
販売日:2019/7/6
出版:山と渓谷社
ページ数:306ページ