『LIFE 人間が知らない生き方』麻生羽呂×篠原かをり

はじめに

今回は「LIFE 人間が知らない生き方」について読ませていただきました。
本書は、生き物をテーマにしたビジネス書となっており、数々の生き物たちが厳しい自然界で生き残るための習慣や戦略から人間もその生存戦略から学ぶといった内容となっています。

LIFE 人間知らない生き方 – 麻生羽呂×篠原かをり 著
販売日:2016/11/24
出版:文響社
ページ数:216ページ

本書はこんな人におすすめ

・普通の本に飽きた方
・生き物が好きな方

著者の麻生羽呂さんについて

関西大学工学部生物工学科入学。大学5年次に中退、漫画家を志す。2008年『週刊少年サンデー』にて『呪法解禁!! ハイド&クローサー』を連載。2010年、同誌にて『今際の国のアリス』を連載開始し、2016年に全18巻で完結した。高い画力と、取材を通して描かれるリアルな人間像に定評があり、『今際の国のアリス』は、エンターテイメントと哲学性を両立した稀有な作品として大きな評価を得た。無類の旅好きで、同業者からは「漫画家らしからぬ漫画家」と呼ばれる。好きな動物はオオヤマネコ(理由は、生涯旅をし、同じ道を二度と通らないと言われているから)。

著者の篠原かをりさんについて

横浜雙葉高等学校卒業後、慶應義塾大学環境情報学部に入学。生き物をこよなく愛し、大学の研究テーマは昆虫タンパク。家庭でも約300匹の昆虫、タランチュラ、イモリ、ヤモリ、ウーパールーパー、ハムスター、マウスなどを飼育。生物に関する膨大な知識と偏愛ぶりが話題を呼び、『アウト×デラックス』、『1億人の大質問!? 笑ってコラえて! 』などに出演。また、クイズ女王として『高校生クイズ』、『Qさま!!』にも出演し、『Qさま!!』では学力王優勝を果たす。処女作は、『恋する昆虫図鑑〜ヒトとムシの恋愛戦略〜』(第10回出版甲子園グランプリ受賞企画)。本作では、ネタ出しと解説を担当した。好きな動物は、ラブラドールレトリバー(理由は、初めて飼ったペットで、すべてが愛らしかったから)。

内容について

本書は全20種の動物の習慣と戦略に関する内容が漫画、解説の順で書かれており、普段読書をあまりしない人でもサクサク読めるかと思います。
僕は全てを読み終えるのに1時間半程かかりました。

今回読んで、個人的に面白いと思った項目を下記に抜粋します。

我は我、人は人なり ネコの教え

ペットとしての歴史は5000以上前のエジプトから、一説によると9500年前のキプロスに遡ります。
世界的な頭数はイヌよりも多く2億400万匹とも言われています。

そんな人気者のネコですが中々ヒトには従順ではなくヒトに飼われながらも、野生を秘めています。
例えば、目をじっと見つめてくる行動。ヒトにとっては愛くるしい行動かもしれませんが、その時ネコが考えていることは「こいつには勝てる」らしいです。逆に勝てないなと思った相手には争いを避けるため目を逸らすようです。また、死の間際にどこかへ行ってしまうのは、弱くなった自分が敵に襲われるのを防ぐため。一度いなくなったネコが戻ってきた場合は、色々探し回った結果、自分の家が一番安心できるからだそうです。

そんな自分のスタイルを崩さないネコから学べることとしては、好かれようと取り繕うことではなく、自分のスタイルを持ち、「自分らしく」いることであるとのことです。

ちなみに猫を飼うと、高血圧、心臓麻痺、脳卒中、骨折などのリスクが低減するそうです。

過ぎたるはなお及ばざるがごとし ラッコの教え

ラッコは霊長類以外で唯一道具を使う哺乳類だと言われており、お腹の上に置いた貝を石で叩き割ったりします。ラッコはお気に入りの石を見つけると脇にあるポケットのようなくぼみに石を入れ、持ち歩きます。自慢の石を仲間の鼻先に高くあげアピールするそうです。石へのこだわりが強くうっかり石を無くしてしまうと、しばらく食事が喉を通らなくなるほど落ち込むらしいです。

水族館にいるラッコは高くあげた石を窓ガラスを叩き、割れることはないけど長く続けると傷がつき、傷のついたガラスは曇って見えます。
他の生物の水槽に比べてラッコの水槽は曇っていて若干小汚く見えてしまう。そんなラッコから学べることとしては、自慢も度が過ぎると周りの人も離れていきます。人からの評判を落としてしまうとそれを取り戻すのは中々難しいので、程々にしようと思います。

そんなラッコですが眠る時は流されないために海藻を身体に巻きつけるそうですが、海藻がない時は仲間同士で手をつないで眠るそうです。

あきらめも心の養生 ナマケモノの教え

「最後までやり抜け」「やろうとする姿勢が大事だ」歴史上の多くの偉人たちが口にするような言葉の対極にいるのがナマケモノです。

ナマケモノの睡眠時間は1日20時間程で、食事は1日葉っぱ8g、さらに3週間に一回排泄のために木を降りる。天敵はワシであり、ワシに見つかった場合2パターンの行動をとるらしいです。
①先にワシを見つけた場合は木にしがみついていた手を離し、地面に落ちる。
②ワシに見つかってしまった場合は早々に諦め、せめて痛くないように全身の力を抜く。

決して戦おうとはせず、ヒトから見たら情けない印象を受けるかもしれないです。しかし、そんなナマケモノにも大事な事実があり、彼らは種として生き残っていることです。
何事も全力でやることも良いかもしれないですが、ナマケモノのように時にはのんびりすることも生きる上では大事なことかと思います。

ちなみにナマケモノは動かな過ぎて身体にコケが生えることあるそうです。しかしその生えたコケもナマケモノにとっては貴重な食糧になります。

さいごに

本書では数々の生き物の生態や生存戦略が漫画でコミカルに書かれているので、楽しく読めると思います。
生き物の世界にある生き残るための戦略を学び、本書のテーマにもなっている人間が知らない生き方から人間ならではの生き方を見出せれば良いかなと思います。

最後まで目を通して頂きありがとうございました!

LIFE 人間知らない生き方 – 麻生羽呂×篠原かをり 著
販売日:2016/11/24
出版:文響社
ページ数:216ページ