『「自分だけの答え」が見つかる13歳からのアート思考』末永 幸歩

はじめに

今回は、末永幸歩さん著の『「自分だけの答え」が見つかる13歳からのアート思考』を読ませていただきました。

「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考 – 末永 幸歩 著
販売日:2020/02/20
出版:ダイヤモンド社
ページ数:334ページ

本書はこんな人におすすめ

・美術に興味がある方
・モノの見方・考え方を豊にしたい方
・学生の頃、美術の授業がそこまで好きではなかった方

著者の末永 幸歩さんについて

美術教師/東京学芸大学個人研究員/アーティスト。東京都出身。武蔵野美術大学造形学部卒業、東京学芸大学大学院教育学研究科(美術教育)修了。東京学芸大学個人研究員として美術教育の研究に励む一方、中学・高校の美術教師として教壇に立つ。現在は、東京学芸大学附属国際中等教育学校で教鞭をとっている。彫金家の曾祖父、七宝焼・彫金家の祖母、イラストレーターの父というアーティスト家系に育ち、自らもアーティスト活動を行うとともに、アートワークショップ「ひろば100」も企画・開催している。

内容について

目次

本の内容としては下記の通りとなっています。

PROLOGUE 「あなただけのかえる」の見つけ方

ORIENTATION アート思考ってなんだろう – 「アートという植物」

CLASS 1 「すばらしい作品」ってどんなもの? – アート思考の幕開け

CLASS 2 「リアルさ」ってなんだ? – 目に映る世界の”ウソ”

CLASS 3 アート作品の「見方」とは – 想像力をかき立てるもの

CLASS 4 アートの「常識」ってどんなもの? – 「視覚」から「思考」へ

CLASS 5 私たちの目には「なに」が見えている? – 「窓」から「床」へ

CLASS 6 アートってなんだ? – アート思考の極致

EPILOGUE 「愛すること」がある人のアート思考

本書は6章の構成となっており、まるで授業をうけるような流れとなっているので、順番に読み進めていくのが良いかと思います。
また、絵を描くエクササイズもあり、読むだけでなく実際に手を動かしたりして本書を楽しむことができます。

絵を描いたりした時間を含めますと、僕は全てを読み終えるのに3時間程かかりました。

下記に本書より抜粋した内容を少しだけ紹介させていただきます。

中学生が嫌いになる教科第1位は「美術」!?

正直なところ、僕も当時は美術の授業があまり好きな科目ではありませんでした。自画像や美術史の暗記などは当時は面倒くさくてサボってしまっていましたが、今となっては物の見方や考え方を知る上では大事な授業だったのかなと後悔しています。

本書にも記載されていますが美術に苦手意識を持つ明確な分岐点があるようで、本書のタイトルにもある”13歳”が美術への苦手意識が生まれる分岐点のようです。
小学校の時は図工という教科がある程度人気でしたが中学生に上がり、教科が図工から美術に変わったくらいのタイミングで人気が急落しているようです。

では、なぜ13歳頃に苦手意識が生まれてしまうかというと、美術の授業では、
・絵を描いたりモノを作ったりする「技術」
・過去に生み出された芸術作品についての「知識」
と上記に重点を置いた授業が大半を占めており、一見すると創造性をはぐくんでくれそうですが、実のところかえって個人の創造性を奪っているようです。

「技術・知識」に重点を置いた授業スタイルが、中学以降の「美術」に対する苦手意識が元凶ではないかと考えられます。

しかし、美術は「大人が最優先で学び直すべき教科」であると本書では書かれております。
本書にも書かれているとおり、現代社会では、話題の企画展で絵を鑑賞した気分になり、口コミで評価高いお店の料理を味わった気分になったり、などなど、仕事や日常で何かを選択・決断した気分になっている。しかし、そこに「自分なりの視点」は本当にあるでしょうか?

そうした危機感を背景として、大人の学びの世界でも「アート的なものの考え方」が見直されています。

本書を通してアート的なものの考え方”アート思考”を学ぶことができます。

アウトプット鑑賞

自分なりの答えを取り戻すために「アウトプット鑑賞」という方法がおすすめです!
やり方は簡単で、美術の作品をみて、気がついたことや感じたことを声に出したり、紙に書き出したりして「アウトプット」すればいいそうです。

また、誰かと一緒にアウトプット鑑賞をやってみるのも良く、相手の気づきが新たな気づきを生み、自分の考えとは異なる考えのきっかけにもなります。

本書でも、実際に有名な絵画を見てアウトプット鑑賞をしてみる項目もあるので実際に試してみるのがおすすめだと思います!他の方の意見なども記載されているので、自分とは違って考えや視点を持った人の意見などもあるので、面白いかと思います。

さいごに

僕も最近は美術館にいって絵画や彫刻などを鑑賞することが好きなので、本書を読んで次美術館に行った時はアウトプット鑑賞をやってみようと思いました!本書は美術に関係なく、日常や社会における「ものの考え方や見方」を学ぶことができるので、最近は受け身で行動をしているなと感じている方は、本書を読んで自分なりの考えや答えを見つけるヒントを得られるかなと思います!

最後まで目を通して頂きありがとうございました!

「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考 – 末永 幸歩 著
販売日:2020/02/20
出版:ダイヤモンド社
ページ数:334ページ